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子育て世代が今から備える「自分の老後」

こんばんは、ファイナンシャルプランナーの橋本です。

30代~40代は子育てに追われ、教育費や住宅ローンなどの支出も増える時期。日々の忙しさから、ついつい老後資金は後回しになりがちです。

でも実は、この世代こそ老後資金作りを始めるベストタイミング。早くから準備を始めることで、無理なく資産形成を進めることができます。

今回は、忙しい子育て世代が無理なく確実に老後資金を貯めるためのポイントをご紹介します。

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<目次>

1.なぜ今から老後資金を準備する必要があるのか?

2.老後資金作りにおすすめの方法

3.老後資金を確実に準備するためにはバランスが大切

4.まとめ

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1.なぜ今から老後資金を準備する必要があるのか?

老後に必要な資金は夫婦で3,000万円以上と言われています。年金だけでカバーできない医療費や介護費、旅行や趣味などゆとりある生活を維持するには、自分自身での備えが欠かせません。

特に30代~40代は子どもの教育費や住宅ローンなど、支出が大きい年代だからこそ、老後資金について意識して備えることが重要になります。

2.老後資金作りにおすすめの方法

老後資金を効率よく、かつ確実に準備するための方法を紹介します。

①家計の見直しで余裕資金を生み出す

まずは家計の見直しです。通信費や保険料、光熱費などの固定費を中心に節約を行い、余裕資金を生み出しましょう。月々数千円の節約でも、長期間続けることでまとまった金額になります。

②確実な節税メリットを享受できるiDeCo

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、掛け金が全額所得控除になるため、節税効果が高い制度です。運用益も非課税ですが、60歳まで引き出しができないため、計画的に加入する必要があります。

③生命保険を活用する

生命保険も老後資金作りに有効です。貯蓄型の生命保険(終身保険や個人年金保険など)を活用すれば、万が一の保障を備えながら確実な積立が可能です。

特に「保険料払込免除特約」を組み込めば、がん等の病気になってしまったり、ケガで所定の障害状態で働けなくなってしまう様な時、その後の保険料が免除されます。不測の事態でも積立を中断することなく継続できるため、確実な老後資金作りに大きく役立ちます。

④新NISAで老後資金を準備する場合の注意点

最近注目されている「新NISA」。運用益が非課税になるため、効率よく資産を増やす手段として活用する人が増えています。老後資金の準備として新NISAを検討する方も多いですが、利用にはメリットとデメリットがあります。

【新NISAのメリット】

* 運用益が非課税となることで、長期的な資産形成に有利

* 積立投資によって複利効果が期待できる

* 少額からスタートでき、自由に商品を選べる

【新NISAのデメリット】

* いつでも引き出しできるため運用が継続しにくい

* 相場のタイミングによっては損失が出ることも

* 利益が出ない場合は非課税のメリットが活かせない

つまり、新NISAは“リターンを狙う投資”であり、老後資金の「土台」として使うには不安定さもあるということです。

3.老後資金を確実に準備するためにはバランスが大切

利回りを追求することは大切ですが、それだけに偏ると市場の変動により、資産が大きく影響を受けることになります。特に子育て中の世代は、不測の事態が起きた時に積立を継続できなくなるリスクにも備える必要があります。

不測の事態でも積立が継続される仕組みや、iDeCoのように確実な節税効果が得られる制度と併用することで、安定感のある資産形成が実現します。

新NISAを利用する場合も、“老後資金のすべて”を新NISAで賄おうとせず、全体のポートフォリオの一部として位置づけるのがおすすめです。市場の動きに左右されすぎず、堅実な積立と分散した運用を意識しましょう。

4.まとめ

老後資金は「確実性」と「リスクへの備え」を重視した方法を選ぶことがポイントです。利回りが高くても市場リスクが伴う場所に全てを委ねるのではなく、積立続けられない状況に対するリスクヘッジや節税効果の恩恵を組み合わせることで、より安定的に老後資金を貯めることができます。

今後の人生を安心して楽しむためにも、バランスの良い資産形成を始めましょう。

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