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一か所に置かないお金づくり:分散投資で“もしも”に強くなる

こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの橋本です。

185回目の今回は、【一か所に置かないお金づくり:分散投資で“もしも”に強くなる】についてまとめました。

みなさんは、今あるお金をどこに置いていますか?
「ずっと同じ銀行口座にしか入れていない」「投資を始めたけど、とりあえず一つの商品にまとめている」そんなふうに、いつの間にか「一か所集中」になってはいないでしょうか。

実は、この「すべてを一つにまとめる」という状態は、大きなリスクをはらんでいます。たとえそれが使い慣れた銀行であっても、長年続けている貯蓄法であっても、一枚岩で積み上げたお金は、何かあったときに一気に崩れやすいのです。

特に30代から50代の女性は、子育て、仕事、親の介護、老後の準備など、人生の変化点が目白押し。これから先、何が起きるかは誰にもわかりません。だからこそ、「お金をあちこちに分けておく」=分散することで、将来への不安をやわらげ、心に余裕をもたらすことがとても大切なのです。

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<目次>
1.「一か所集中」がもたらす危うさ
2.「分散」という安心感
3.「もしも」に強いお金の持ち方は心を軽くする
4.30代~50代女性だからこそ有効
5.小さな一歩から始めよう
6.お金を“何枚ものクッション”で守る感覚
7.まとめ:あちこちに置くという「保険」
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1.「一か所集中」がもたらす危うさ

たとえば、卵を全部一つのカゴに入れたら、そのカゴを落としたとき、卵は全部割れてしまいますよね?お金も同じです。
・もし、その銀行にトラブルが起きたら?
・もし、その投資商品が大きく値下がりしたら?
・もし、大急ぎで資金が必要になったのに、すべてが引き出しにくい状態だったら?

たった一度の「もしも」で、あなたがコツコツ貯めてきたものが揺らぐなんて、想像したくないですよね。

2.「分散」という安心感

分散というと、専門的なイメージがあるかもしれません。でも、実際はとてもシンプルです。「お金を一つにまとめない」これだけでOK。

たとえば、

銀行口座を増やす: 普段使うお金はA銀行、将来用の貯蓄はB銀行など、役割別に分ける。
複数の貯蓄・運用方法を組み合わせる: 定期預金や投資信託、保険など「使い道・期間・リスク」が違うものを少しずつ持っておく。
すぐに使うお金と、長期で育てるお金を分ける: 日々の生活費、来年使う予定のお金、10年先を見据えた老後用資金…といった具合に「引き出すタイミング」に合わせてあちこちに置いておく。
このように複数の“カゴ”を用意しておけば、一つがダメになっても全部が壊れるわけではありません。どこかが無事なら、なんとかしのげる可能性が高まるのです。

3.「もしも」に強いお金の持ち方は心を軽くする

分散しておくと、「万が一のときどうしよう」という不安が減りやすくなります。
たとえば、株や投資信託が一時的に下がっても、他に定期預金や緊急用の現金が確保されていれば、生活そのものが揺らぐことは少ないはずです。家族に病気やケガがあった場合でも、別の口座から必要分を用意しやすいかもしれません。

「どうしよう、全部ここに入れてたのに!」という焦りが減ると、人は落ち着いて次の手を打てます。その落ち着きこそが、あなたと家族の未来を守る大きな力になるのです。

4.30代~50代女性だからこそ有効

この年代の女性は、家族と自分自身、両方を支えることが多い世代です。子どもの教育費、親の介護費用、パートナーの働き方の変化、自分自身の再就職や転職、あるいは離婚や再婚など、「予期せぬ展開」が起こりやすい時期とも言えます。

だからこそ、一か所にお金を固めるより、いろんな場所・方法で持っておくほうが、どんな出来事が起きても「これとこれを使えばなんとかなる」と考えやすくなるのです。
予想外のことが起きても、「別の手がある」と思えれば、人生の舵取りはぐっとラクになります。

5.小さな一歩から始めよう

「分散」と聞くと大げさに感じるかもしれませんが、いきなり全額を動かす必要はありません。
・毎月の貯蓄のうち、1割だけ別の口座に移してみる
・銀行預金だけでなく、少額から始められる投資信託やつみたてNISAを試してみる
・使わないへそくりを保険商品でコツコツ貯める
・電子マネーやプリペイドカードを使って、生活費の一部を分けて管理する

こうした「ほんの少しの行動」でも、分散の効果は徐々に積み重なります。最初は手間がかかるように見えても、一度仕組みを作ってしまえば後は慣れです。
「ちょっとやってみたら、思ったより簡単だった」という声は少なくありません。

6.お金を“何枚ものクッション”で守る感覚

お金を一つの場所に固めてしまうのは、かたい板の上にグラスを置くようなもの。ちょっとの衝撃で割れてしまいます。しかし、何枚ものクッション(=口座・商品・資産の形)を敷いておけば、万が一落ちたとしてもグラスは割れにくい。

分散とは、そうしたクッションをいくつか用意しておくことです。豊富な知識や大金がないとできない、特別なことではありません。少しの工夫と勇気で、誰でも始められます。

7.まとめ:あちこちに置くという「保険」

・一か所にお金をまとめると、そこにトラブルが起きたときのダメージが大きい
・複数の場所・方法・期間でお金を持つことで、リスクを減らせる
・30代~50代の女性は人生の変化が大きいからこそ、「あちこちに置く」ことで心の余裕が生まれる
・ほんの少しからでOK。小さな変化でも将来の安心につながる

お金は、あなたと家族の未来を支える大切なツールです。その大切なツールを、一つの場所に固めて危うい綱渡りをするより、いくつもの足場に分けておくほうがずっと安心。あちこちに置く習慣は、将来の自分への大きなプレゼントになるはずです。

ぜひ今日から、ほんの少しずつ始めてみてください。
その小さな一歩が、あなたと家族をしなやかに守る「もしも」に強い未来への第一歩です。

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