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お金が貯まらないのはギャンブルが原因かも?家族を守るためのチェックリスト

こんばんは、ファイナンシャルプランナーの橋本です。

「うちの家計、ちょっと苦しいな…」
「夫がパチンコに行く回数が増えているけど大丈夫かな?」
子育て世代の女性の中には、心のどこかでそんな不安を抱いている方も少なくありません。特に最近はスマホからでも簡単にオンラインで遊べるギャンブルが増え、「気づいたらお金がなくなっていた」というケースも増えています。


ここでは、ギャンブル依存症が家計や家庭に与える影響をわかりやすく整理し、家庭を守るためにできることを一緒に考えていきたいと思います。あくまで「家族を大切にしたい」という想いを軸に、少しずつ取り組めることをご紹介します。

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<目次>
1.ギャンブル依存症ってどんなもの?
2.家計に与える影響
3.子どもへの影響も見逃せない
4.気づくためのサイン
5.家族としてできること
6.もし借金がある場合は?
7.家計を守るために今からできること
8.まとめ
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1.ギャンブル依存症ってどんなもの?

ギャンブル依存症というと、何か特別な人がなるもののように思うかもしれません。でも実際は誰にでも起こり得る身近な問題です。
「勝ったときのスリルをまた味わいたい」
「負けた分を取り戻したい」
こうした気持ちが積み重なり、気づけばギャンブルにのめり込み、生活に必要なお金まで使ってしまう…。これが依存症の怖いところです。
しかも依存症の厄介な点は、本人が「自分は大丈夫」と思っていること。だからこそ周りが気づきにくく、家計に深刻なダメージを与えてしまうこともあります。

2.家計に与える影響

ギャンブル依存症が家計に与える影響は想像以上に大きいです。

• 生活費が不足する
 食費や教育費に回すお金がギャンブルに消えてしまい、日常生活に支障が出ます。

• 貯金ができない
 「将来のために」と貯めたお金があっという間になくなることもあります。

• 借金に発展する
 お金が足りなくなると、消費者金融やカードローンに頼る人も。雪だるま式に借金が膨らんでしまう危険性があります。

• 家族関係が悪化する
 隠れてギャンブルをして嘘を重ねたり、金銭トラブルから夫婦喧嘩が増えたり…。精神的な負担も大きくなります。

「お金がない」こと自体よりも、「信頼が壊れること」が家族にとって大きなダメージになるのです。

3.子どもへの影響も見逃せない

子どもは親の姿をよく見ています。
• お金が足りず習い事をやめることになる
• 学校の費用を払うのに苦労する
• 家庭内の雰囲気がギスギスする

こうした状況が続くと、子どもにとっても大きなストレスになり、「お金に対する不安」を強く抱えるようになります。
さらに、親がお金にルーズな姿を見せ続けると、子どもも同じように「お金はすぐ使ってしまってもいい」という価値観を持ってしまう可能性もあります。つまり、依存症は「家庭のお金」だけでなく「子どもの未来」にも影響を及ぼしてしまうのです。

4.気づくためのサイン

「うちの夫は大丈夫かな?」と心配になる方もいるかもしれません。依存症を早めに気づくためには、次のようなサインをチェックしてみてください。
• ギャンブルに行く時間が増えている
• 家計の収支が合わないことが多い
• 財布や通帳の残高を把握していない
• 家族に嘘をつくことが増えた
• ギャンブル以外のことに興味を示さない
これらが複数当てはまる場合は、注意が必要かもしれません。

5.家族としてできること

依存症は「意志が弱いから」なるのではありません。脳の仕組みや心理的な要因が関係しています。そのため、本人に「やめなさい!」と強く言うだけでは解決できないことが多いのです。
家族としてできることは、次のようなものです。

  1. お金の流れを把握する
     通帳やカード明細を一緒に確認し、家計の全体像を見える化しましょう。
  2. 生活費と遊びのお金を分ける
     最低限の生活費は別口座に移してしまい、ギャンブルに使えないようにする工夫が大切です。
  3. 一人で抱え込まない
     専門の相談窓口や支援団体に相談することも大切。第三者の意見を入れることで冷静になれます。
  4. 小さな目標を立てる
     「今月はギャンブルに使うお金を〇円減らす」といった無理のない目標を一緒に考えるのも有効です。

6.もし借金がある場合は?

借金まで発展してしまった場合は、早めに対応することが重要です。放っておくと利息で雪だるまのように膨らんでしまうからです。
• 債務整理などの制度を利用できるか専門家に相談する
• 家計の改善プランを立てる
• 必要なら金融機関や弁護士に早めに相談する
「子どもの未来を守るため」と考えれば、恥ずかしいことではありません。

7.家計を守るために今からできること

ギャンブル依存症への対応はもちろん大切ですが、同時に「家庭を守る仕組み」をつくることも大切です。
• 先取り貯金を習慣にする
 給料日に自動で別口座へ貯金する仕組みを作る。
• 保険でリスクに備える
 病気やケガで収入が減っても生活できるように準備しておく。
• 教育資金や老後資金の計画を立てる
 将来必要になるお金をあらかじめシミュレーションしておく。
こうした仕組みがあるだけで、万が一家計に穴が空いても立て直しやすくなります。

8.まとめ

ギャンブル依存症は決して「特別な人の問題」ではありません。子育て世代の家庭にも起こり得る、身近で現実的なリスクです。
ただし、正しく気づき、早めに対応し、家計を守る仕組みを作っていけば、家庭を立て直すことは十分に可能です。
大切なのは「一人で抱え込まないこと」。家族で話し合い、必要であれば専門家に相談し、子どもと家庭を守っていきましょう。

もし「うちも不安かも…」と感じたら、家計の見直しやライフプラン作りから一緒に始めることができます。小さな一歩が、家族の安心につながります。

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