
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの橋本です。
経営者として多忙な日々を送る中、売上や業績の数字に追われる一方で、自身の健康や幸福、そして人生の豊かさを見落としがちです。しかし、真のビジネス価値は経営者自身の心身の健全さと充足感から生まれます。
今回は、持続的に成果を出しながら、人生全体の質を高めるためのウィルビーイング(Well-being)の本質と具体的な実践ステップを経営者視点でご紹介します。
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<目次>
1.ウィルビーイング(Well-being)とは何か
2.なぜ経営者にウィルビーイングが必要か
3.ウィルビーイングを構成する4つの要素
4.日常でできるウィルビーイング実践ステップ
5.最後に:日頃からの取り組みが未来をつくる
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1.ウィルビーイング(Well-being)とは何か
近年、健康や幸福を意味する「ウィルビーイング(Well-being)」が注目を集めています。これは単なる身体的・精神的な健康にとどまらず、人生のあらゆる側面での満足感や充足感を指します。経営者にとっては、ビジネスの成功だけでなく、自身や従業員、家族との関係性、社会貢献など、多面的な視点での「豊かさ」を追求することが求められます。
2.なぜ経営者にウィルビーイングが必要か
①持続可能なリーダーシップ
長時間労働や過度なストレス環境は、経営判断や人間関係に悪影響を及ぼします。ウィルビーイングを高めることで、心身のバランスが整い、冷静かつ創造的な意思決定が可能になります。
②組織の生産性向上
経営者自身がウェルビーイングを実践することで、職場の雰囲気が変わり、従業員のモチベーションやパフォーマンスが向上します。健康的で前向きな企業文化を醸成することは、離職率の低減や優秀な人材の定着にも繋がります。
③社会的信頼の獲得
持続可能な経営を目指す企業は、ステークホルダーや地域社会からの信頼を得やすくなります。ウィルビーイングの実践は、CSR(企業の社会的責任)やESG(環境・社会・ガバナンス)経営の一環としても評価されます。
3.ウィルビーイングを構成する4つの要素
①身体的健康(Physical)
適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠など。特に経営者は不規則な生活になりがちですが、基礎的な体調管理がすべてのパフォーマンスの土台となります。
②精神的健康(Mental)
マインドフルネスやメンタルケア、定期的なリフレッシュ習慣の導入。ストレスや不安と向き合う方法を身に付けることで、常に安定したメンタルを維持します。
③社会的つながり(Social)
家族や友人、ビジネスパートナーとの信頼関係を深める。相談しやすい環境やコミュニティへの参加を通じて、自らの視野を広げましょう。
④自己実現(Purpose)
自身のビジョンやミッションを明確にし、日々の行動とリンクさせることで、仕事や人生に対する意義を感じられます。
4.日常でできるウィルビーイング実践ステップ
①朝のルーティンを確立する
早起きしてストレッチや軽い運動、10分間の瞑想を取り入れるだけで、1日のスタートが変わります。
②エネルギーチャージの時間を設定する
短時間の昼寝(パワーナップ)やコーヒーブレイクで脳をリフレッシュ。タイマーを使って15分程度休憩を取りましょう。
③デジタルデトックス
仕事以外の時間はスマートフォンやパソコンから距離を置き、読書や散歩などアナログな時間を楽しむことで、心身のバランスを回復します。
④週間・月間の振り返り
自分の体調や感情、達成したことを書き出し、傾向を把握。必要があれば専門家(医師やコーチ)からのアドバイスを受けるのもおすすめです。
⑤コミュニティへの参加
経営者向けの異業種交流会や勉強会に定期的に参加し、自分の考えをアップデート。
5.最後に:日頃からの取り組みが未来をつくる
ウィルビーイングは一朝一夕で身に付くものではありません。しかし、日々の小さな選択と習慣の積み重ねが、やがて大きな成果をもたらします。経営者として持続可能な成功を実現するために、今日からでも取り入れられるステップを始めてみてください。
「明日のあなたは、今日のあなたがつくる」
継続こそが最大の力です。ウィルビーイングを意識した日常を送り、ビジネスだけでなく人生全体の質を高めましょう。