こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの橋本です。
86回目の今回は、中国や韓国よりも安い?!【ビッグマック指数】について解説します。
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<目次>
1.『ビッグマック指数』とは
2.安く買えるのは良いこと?
3.まとめ
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1.『ビッグマック指数』とは
国によって通貨の違いはあっても、同じ商品を、同じ材料を使い、同じ作業(労働力)で作れば、同じ値段になるだろうという「一物一価」という考え方があります。
そこで、世界100カ国以上に出店しているマクドナルドの定番商品「ビッグマック」の各国の価格から、それぞれの国のお金の価値や実質賃金などを比較して、為替レートの適正値やインフレ・デフレといった物価動向を予測するために用いられる経済指標の1つが『ビッグマック指数』です。
2.安く買えるのは良いこと?
アメリカなど先進国と比較すると、日本ではビッグマックを安く買えるので、お得な感じもします。
しかし、値段が安いということは、物価が下落していて、作るための人件費も下がっていることになります。
これがデフレ状態です。
給料が下がれば、買い控えでモノが売れなくなり、会社の業績も悪くなります。
業績が悪くなった会社はさらに給料を下げます。
そして、給料がさらに下がれば、一層買い控える...
このように、悪循環していく「デフレスパイラル」になってしまいます。
3.まとめ
『ビッグマック指数』のほかに、『トール・ラテ指数(スターバックス指数)』もあります。
経済は難しいと思っている人でも、身近なものを使った指数で日本と世界を比較して、為替や外国通貨、経済状況などに目を向けてみることもよいのではないでしょうか。