こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの橋本です。
150回目の今回は、いまさら聞けない⑥【単利と複利ってなに?】についてまとめました。
資産運用において、「単利」と「複利」という2つの計算方法は、将来の資産形成に大きな影響を与えます。しかし、それぞれの仕組みを理解していないと、期待通りの成果を得られない可能性もあります。
そこで今回は、単利と複利それぞれの詳細な特徴を解説し、具体的なシミュレーションを通して、長期間運用における複利の驚異的なパワーを紹介します。さらに、投資商品を選ぶ際の注意点についても解説します。
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<目次>
1. 単利とは?
2. 複利とは?
3. 単利と複利のシミュレーション
4. 投資商品を選ぶ際の注意点
5. まとめ
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1. 単利とは?
単利は、元本に対してのみ利息が計算される方法です。例えば、元本100万円を年利5%で1年間運用した場合、利息は5万円となり、1年後に受け取れる金額は105万円となります。
単利のメリットは、計算が簡単でわかりやすいことです。しかし、利息は元本に対してのみ発生するため、長期間運用しても資産の増加は緩やかになります。
2. 複利とは?
複利は、元本だけでなく、これまで発生した利息も含めて利息が計算される方法です。つまり、時間とともに利息が指数関数的に増加していくという特徴があります。
例えば、元本100万円を年利5%で5年間複利運用した場合、1年目は5万円、2年目は5.25万円、3年目は5.5125万円…と、利息が徐々に増えていきます。5年後には、元本100万円に対して利息27.6282万円が加算され、合計127.6282万円を受け取ることができます。
このように、複利は長期間運用することで、単利と比べて圧倒的な資産形成を実現することができます。
3. 単利と複利の比較シミュレーション
以下の表は、元本100万円を年利5%で10年間運用した場合の、単利と複利それぞれの結果を比較したものです。
区分 | 単利 | 複利 |
元本 | 100万円 | 100万円 |
利息 | 50万円 | 62.8895万円 |
合計金額 | 150万円 | 162.8895万円 |
このように、10年間という比較的短い期間でも、複利は単利よりも約12.89万円多く資産を増やすことができます。
4.投資商品を選ぶ際の注意点
複利のメリットを最大限に活かすためには、長期運用に適した投資商品を選ぶことが重要です。具体的には、以下の点に注意しましょう。
・長期的な視点で運用できる商品であること
・リスクとリターンのバランスが取れていること
・信頼できる金融機関や投資会社を選ぶこと
5.まとめ
単利と複利は、どちらも資産運用における重要な計算方法です。それぞれの特徴を理解し、自分の投資目的に合った方法を選択することが大切です。
特に、長期間運用する場合は、複利の驚異的なパワーを活用することで、目標金額を達成しやすくなります。