こんにちは、ファイナンシャルプランナーの橋本です。
最近、
「とりあえずNISA」
「iDeCoやってないと損」
そんな空気を強く感じませんか?
もちろん、NISAやiDeCoはとても優れた制度です。
ただし――
それだけで人生のすべてのリスクをカバーできるわけではありません。
FPとして多くの相談を受ける中で、
「投資はしているのに不安が消えない人」
「数字は増えているのに、人生が安定していない人」
をたくさん見てきました。
その原因の多くは、“バランス”が崩れていることにあります。
なぜ「投資だけ」では足りないのか?
ここで一度、冷静に考えてみましょう。
投資でカバーできるのは、主にお金が増える・減るリスクです。
しかし人生には、次のようなリスクもあります。
- 病気やケガで働けなくなる
- 収入が急に下がる
- 家族構成が変わる
- 気力・体力が落ちる
- お金はあっても時間がない
つまり、
投資は人生の一部分でしかないということです。
「バランス」とは、何のバランスか?
FPが考える「バランス」とは、単なる投資比率の話ではありません。
① 資産配分のバランス
- 投資だけに偏っていないか
- 現金は足りているか
- いざという時すぐ使えるお金はあるか
② ポートフォリオのバランス
- 値動きの激しい資産に偏っていないか
- 長期・中期・短期の役割分担ができているか
③ ライフプランとのバランス
- いつ、いくら使う予定かが見えているか
- 将来のイベント(教育・住宅・老後)とズレていないか
- 「増やす」こと自体が目的になっていないか
FPが大切にする「全体最適」という考え方
FPの仕事は、
一番利回りのいい商品を勧めることではありません。
- 今の収入
- 働き方
- 家族構成
- 性格(不安になりやすいかどうか)
- 将来やりたい生き方
これらをすべて含めて、
「この人にとって無理のない形か?」
を考えるのが、FP視点の「全体最適」です。
たとえば、
- 投資額を少し減らしても、安心感が増えるならOK
- 利回りは低くても、眠れるなら正解
- 投資より自己投資が合う人もいる
正解は一つではありません。
今こそ「バランス」を見直すタイミング
制度が注目されると、どうしても
「やっているか/いないか」
に意識が向きがちです。
でも本当に大事なのは、
- 今の自分の人生に合っているか
- 続けられる形か
- 不安を減らしてくれているか
この視点です。
まとめ
NISAやiDeCoは手段であって目的ではありません。
人生を守るのは、
数字の最大化ではなく、バランスの最適化です。
もし今、
「投資はしているけど不安が消えない」
「何が正解かわからなくなっている」
そんな状態なら、
一度立ち止まって
「全体」を見直すことが、いちばんの近道かもしれません。