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収益性×確実性×流動性でかなえる|「私らしい未来」のつくり方

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの橋本です。

30代から50代の女性は、仕事・子育て・家事、さらには親の介護など、多忙な日々を過ごしがちです。ライフステージが大きく変化する時期であるだけに、「もし病気やケガで働けなくなったら?」「老後の資金はどう準備すればいいの?」といったお金に関する不安を抱く場面も増えます。

そんなときに意識したいのが、「収益性(投資)」「確実性(保険)」「流動性(銀行)」の3つをどう組み合わせるか、という視点です。これらをバランスよく活用することで、それぞれの強みを活かしながらリスクを補い合い、より安心感のあるライフプランを描くことができます。今回は、それぞれの特徴やメリット・デメリット、そして上手な組み合わせ方をご紹介します。

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<目次>

1.収益性を担う「投資」:お金を育てる選択肢

2.確実性を担う「保険」:万が一に備える安心感

3.流動性を担う「銀行」:日々の生活と緊急時の備え

4.3つのバランスが未来を変える

5.まとめ:自分らしい人生を支える土台を作ろう

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1. 収益性を担う「投資」:お金を育てる選択肢

①投資の魅力

投資は、株式や投資信託、債券、ETFなどを通じて、銀行預金よりも高い利回りを狙いにいく手段です。長期的な資産形成を目的とする場合、時間を味方につけた積立投資で“複利効果”を得られる可能性が高まります。さらに、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用すれば、運用益にかかる税金を抑えることができるのも大きな魅力です。

・高い収益期待: 預金よりも高いリターンを目指しやすい 

・複利の恩恵: 長期・積立投資で資産が大きく増える可能性がある 

・インフレ対策: 物価が上昇しても、運用益でカバーできる可能性 

②投資のデメリット

一方で、投資にはリスクがつきもので、元本割れのリスクもゼロではありません。市場の変動や経済状況によっては、資産が目減りしてしまうこともあります。また、けがや病気などで働けなくなり、収入が減少したときには、これまで続けてきた積立投資をストップせざるを得ない状況に陥るかもしれません。さらに、生活費や治療費を確保するために、せっかく運用してきた資産を取り崩さなければならなくなる可能性も考えられます。

・元本割れリスク: 相場下落により、投資資金が大幅に減る恐れ

・情報収集の手間: 商品選定や市場動向を把握する必要がある

・収入減少時の継続困難: 積立を中断、または資産を取り崩すと、長期運用の計画が崩れる

③投資を始めるポイント

・余裕資金で行う: まずは生活費の3~6か月分を銀行などで確保した上で投資を検討

・分散投資を意識: 株式だけでなく債券や投資信託など、投資先を複数にわけてリスクを下げる

・長期スタンス: 短期的な値動きに惑わされず、10年、20年のスパンで考える

投資は未来の選択肢を増やすための手段。ただし、収益性だけに目を奪われず、万が一のときに備えた資金管理やリスク分散も忘れないようにしましょう。

2. 確実性を担う「保険」:万が一に備える安心感

①保険の重要性

保険は、けがや病気での入院費や手術代、死亡、障害、就業不能といった「万が一のリスク」に対して備える仕組みです。特に30代から50代の女性は、家事や育児、親の介護など、家庭を支える役割を担っている場合が多く、「自分が倒れたら家計はどうなる?」という不安を抱きやすいものです。

医療保険やがん保険、死亡保険、就業不能保険などの商品を上手に組み合わせることで、リスク発生時に確実な資金確保ができるようになります。

②保険のメリット

保険の最大の利点は、まさに「確実な資金確保」ができる点です。契約時に定めた条件を満たすと、保険会社から所定の金額が支払われるため、家計の大幅な崩壊を防ぐことができます。また、けがや病気で大きな後遺症が残ったり、所定の状態になった場合には、保険会社が代わりに払ってくれる(いわゆる保険料払込免除の仕組み)ため、保険料の支払いを続ける余裕がなくても、将来の保障を失わずに済むことが大きな安心材料となるでしょう。

・確実な資金確保: 大きな治療費や死亡時の保障など、必要な資金を保険会社から受け取れる

・保険会社が代わりに払ってくれる: けがや病気で収入が途絶えても、保障が継続される

・精神的な安心感: 「何かあっても保険がある」という心の余裕が日々の暮らしを支える 

③保険を選ぶときのポイント

・必要な保障を明確に: 家族構成や持病の有無などに合わせ、優先順位を付ける

・保険料と家計のバランス: 手厚くしすぎると保険料がかさみ、家計負担が増える

・ライフステージで見直す: 子どもが独立したり、住宅ローンを完済したりしたタイミングで再検討

保険は本来“保障”が目的。投資と目的を分けて考えることで、家計の中での役割分担がしやすくなります。

3. 流動性を担う「銀行」:日々の生活と緊急時の備え

①銀行預金の特長

銀行預金は、生活費の管理や緊急資金の置き場所として欠かせません。すぐに引き出せる「普通預金」をはじめ、少しだけ金利が高い「定期預金」などもあります。特に普通預金は、急な出費があっても即座に対応できる点が最大の魅力です。

・高い流動性: いつでも下ろせるので、日常生活のやりくりに最適

・元本保証に近い安心感: 銀行が破綻してもペイオフ(預金者保護制度)の範囲内なら保護される

②銀行預金のデメリット

超低金利の現在、預けておくだけではお金はほとんど増えません。インフレが進めば、実質的な資産価値が下がるリスクもあります。長期的な資産形成を目的とするなら、投資や保険などの他手段との組み合わせが必要です。

・低金利: 長期的に見ても利息がほぼ期待できない

・インフレリスク: 物価が上がると、預金の価値が目減りしてしまう

③銀行預金の上手な使い方

・生活費と緊急資金をキープ: 3~6か月分程度の生活費を普通預金で確保

・目的別口座の活用: 教育費用、旅行・娯楽費、マイカー購入資金など、口座を分けると管理がしやすい

・定期預金に一部回す: 普通預金よりわずかに金利が高い定期預金も検討

4. 3つのバランスが未来を変える

ここまで見てきたように、「投資」「保険」「銀行」はそれぞれ役割が異なります。大切なのは、それらをどのようにバランスよく組み合わせるかです。たとえば、

Ⅰ. 銀行で生活防衛資金を確保

   – 突発的な出費やリタイア後のため、まずは安心の土台づくり

Ⅱ. 保険で万が一のリスクに備える

   – けがや病気になったとしても、確実な資金確保が可能

   – 所定の状態に該当すれば、保険会社が代わりに払ってくれるので保障が途切れない

Ⅲ. 投資で長期的に資産を育てる

   – 余裕資金をもとに分散投資し、複利の力を活かしてお金を増やす 

どれか一つだけに偏ってしまうと、たとえば「投資だけに集中していたら相場暴落で大損してしまった」「保険を詰め込みすぎて、毎月の保険料が家計を圧迫している」「銀行にしか預けていなくて、将来の資金が十分に増えない」などの問題が起きやすくなります。だからこそ、3つをほどよく組み合わせて、それぞれの弱点を補完し合うことが肝心です。

5. まとめ:自分らしい人生を支える土台を作ろう

30代から50代は、キャリアの変化や子どもの成長、親の介護など、先々を考えると不安が尽きない時期かもしれません。ですが、「収益性(投資)」「確実性(保険)」「流動性(銀行)」を意識してお金を管理するだけで、将来への準備が格段に進むはずです。

・投資: 時間を味方につけてコツコツ資産を増やし、インフレにも対抗

・保険: 万が一のリスクに備え、確実な資金確保と保険会社が代わりに払ってくれる仕組みを活用

・銀行: 生活費・緊急資金を常に確保し、いつでも引き出せる安心感を得る  それぞれの役割を理解しながら、自分に合った組み合わせを少しずつ整えていけば、これから先の人生をより安心して、前向きに歩めるきっかけにもつながるかもしれません。まずはできることから始めてみてください。

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