こんにちは!
ファイナンシャルプランナーの橋本です。
70回目の今回は、資産運用がマネーゲームになっていませんか?【『投機』と『投資』の違い】について解説します。
――――――――――――――――――――――――――――――――
<目次>
- 『投機』とは
- 『投資』とは
- まとめ
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.『投機』とは
『投機』とは、短期的な価格の変動を予測して売買をすることです。
株式やFX、仮想通貨などで、売値と買値の差によって生じる利益を目的とした、デイトレードはそれにあたります。
上手くいけばすぐに利益が出る可能性はありますが、ギャンブル性が高い取引の仕方です。
投機的な取引は、誰かの利益が誰かの損失になる「ゼロサムゲーム」。
また、宝くじやパチンコ、競馬などのギャンブルは、主催者が勝つように計算されている「マイナスサムゲーム」になります。
ちなみに、年末ジャンボ宝くじの1等(7億円)の当選確率は、2,000万分の1で、雷に打たれる確率に近いと言われています。
2.『投資』とは
『投資』とは、中長期的な視点で会社や国、不動産などに資金を投じることです。
将来的な価値の上昇や利益などを対価として受け取ることを目的とします。
例えば、株式投資であれば、株式を購入して配当や売却によって利益を得ることになります。
株主優待のある企業もありますので、これも利益の1つです。
国債は、国が発行する債券で、償還期限まで保有すると額面金額が償還されます。
保有している間は、金利が付きます。
また、国が破綻しない限り元本は保証されます。
このように投じられた資金は、企業活動や公共投資から製品の製造やサービスの提供と循環していきますので、社会全体にとっても有益なものと言えます。
3.まとめ
資産運用にも、「確実に貯めることを重視」する考え方と「殖やすことを重視」する考え方があります。
「確実に貯めることを重視」するのであれば、預金が中心になってきますし、「殖やすことを重視」するのであれば、株式や債券、為替など値動きのあるものとのお付き合いが不可欠になります。
資産運用は、中長期的に目的に合わせ計画して実行するものです。
目先の利益を追い過ぎると、無意識のうちにリスクの高い商品を選んでしまったり、リスクの高い買い方で、『投機』やギャンブルになってしまい、将来に必要なお金が確保できなくなる可能性が極めて高くなります。
『投機』が悪いという事ではありませんが、あくまでもギャンブル性があるものが好きな人は、自己資金の一部で楽しむ程度にしておくことが無難です。
いつ何のために必要なお金なのかを明確にしてから、手元にある資金やこれから入ってくる収入を資産運用することが大切になります。